ファンド漂流記

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新規事業や事業運営をやる方にとっての学びの多い良書。MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術

2003年発売の15年前の本。

リクルートで「とらばーゆ」「フロム・エー」「じゃらん」や14もの新規事業を立ち上げたくらたまなぶ氏の著書。

 

お世話になった自分のメンターの方に結構前に教えてもらって読んだ本なのですが、読んでよかった本なのでご紹介。

MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術

MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術

 

くらたまなぶ氏自身の体験談を交えながら、新規事業をどのように立ち上げて行ったか、その時にどのようなことが起こったかが分かりやすく書いてあります。

この本では仕事に向かうくらたまなぶ氏の姿勢、取り組み方が詳細にわかり、そのようにその事業が作られ、育っていき、成功したかがわかります。

当時のリクルートの雰囲気、文化など体験談によって詳細に想像ができて面白いです。

 

 

とってもバイタリティあふれる方なのでがむしゃらに仕事をしてきたことがよく描かれていますが、この本の本当に伝えたいことは、どれだけ泥臭く仕事を選り好みせずにやっていくかが大事であるといったことが伝えたいことだと思います。

また、成功する秘訣を普通の生活をすることと書かれています。

リクルートのような大勢のカスタマーを相手にするサービスは「普通」の生活をしている人達で、その普通をどのように理解し自分も「普通」にどれだけなれるかでサービスの良し悪しがわかってくることが描かれています。

 

本のタイトル通りMBAのように体系的に学ぶものではないことが多く描かれていて、新規事業をやる方や事業を運営している方にはオススメです。

また、コンサルから事業会社で事業を運営する人にとっては特に読んでいただきたい本かなと。事業を俯瞰的に見るのは大切ですが、どこまで実行できるかが大事というのがわかるかなと思います。

 

事業の本質に触れられる本だと思います。今でもこの本に描かれていることを思い出しながら仕事をしている気がします。少し前の本ですが今でも十分価値のある本だと思います。

 

こちらは名前が違いますが文庫版ですね。 

リクルート「創刊男」の大ヒット発想術 (日経ビジネス人文庫)

リクルート「創刊男」の大ヒット発想術 (日経ビジネス人文庫)

 

 


 

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